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パキスタンIslamic Republic of Pakistan

パキスタンは1947年英領インドより独立した国家で、世界第2位のムスリム人口を抱えるイスラム教国である。4つの州と連邦首都イスラマバード、及び連邦直轄地からなる連邦国家であり、伝統的に政党よりも軍部の力が強く、軍部による政権奪取が度々起きてきた。現在でもインドとの間で「カシミール問題」などの対立関係が続いている。

パキスタンは核拡散防止条約(NPT)に加盟しておらず、核保有国としても知られている。近年ではインドに対抗すべく米国とは距離を置く一方で、中国との関係を深め、アフガニスタンのタリバン政権など、他のイスラム諸国との連帯も重視している。

主要産業は農業や綿工業で、繊維製品を輸出しており、輸入品は石油製品や原油、化学製品が多い。近年は人口成長が著しく、2050年には世界第4位の人口大国になると予測されているが、それに見合った経済発展には今後の社会インフラ整備が急務となる。

地理情報

国 名 パキスタン・イスラム共和国(英語名:Islamic Republic of Pakistan)
首 都 イスラマバード(英語名:Islamabad)
国土面積 79.6万平方キロメートル(日本の約2倍)
地 理 国土の大部分は暑く乾燥した砂漠地帯である。国土の北部には世界の屋根と呼ばれるカラコルム山脈とヒンズークシ山脈、K2(標高8611m)とナンガ・パルバット(標高8126m)といった高い山々がそびえる。東部はインダス平野で、西部にはバロチスタン高原がある。
気 候 パキスタンには四季があり、12月から2月が冷涼乾燥な冬、3月から5月が高温乾燥の春、6月から9月が高温多雨・モンスーンの夏、10月から11月が移行期の秋となっている。北西部は温暖で、北部は極寒な気候である。
GMTとの時差 GMT+5時間

基礎統計

人 口 2億1,248万人(2021年 / IMF)
GDP (2021年 / IMF)
1人当たりGDP (2021年 / IMF)
GDP成長率 5.57%(2022年 / IMF)

国民・社会

民 族 パンジャーブ人、パシュトゥーン人、シンド人、バローチ人等
言 語 ウルドゥー語(国語)、英語(公用語)
宗 教 イスラム教(国教)
通 貨 パキスタン・ルピー(Pakistani rupee)補助通貨はパイサ(Paisa)
識字率 58.0%(15歳以上を対象)(2019年 世界銀行)

政治

政治体制 連邦共和制
行政組織 国家元首は州議会によって間接的に選出される大統領で、任期は5年である。憲法でイスラムの理念に従った政治を行うと宣言している。司法でもイスラム法の影響が強い。
議会制度 二院制
議会は上院と下院に分かれている。上院は立法府の要であり、国民の意見の象徴となる。100議席あり、4つの州、部族直轄地域、イスラマバード市から、それぞれ選挙によって選ばれる。一方、下院は342議席あり、そのうち272議席は一般の選挙で、60議席は女性に、10議席はイスラム教以外の宗派の代表に振り分けられる(在日本パキスタン大使館)
地方行政制度 パキスタンは北西辺境州、パンジャブ州、シンド州、バローチスターン州の4つの州に分かれ、各州は地域と郡に細分される。北西辺境州にある一部の地域は州ではなく、直接中央政府により支配される。部族直轄地域、 北部地域、アザド・カシミール地域にはそれぞれ政府機関と直轄役所があり、カシミール・北部地域担当省の管轄として、中央政府が統治する(在日本パキスタン大使館)

日系企業

日系企業
進出数
80社(2020年現在 JETRO・カラチ事務所)

実 績
株式会社レインはパキスタンの調査会社(リサーチ会社)として以下の実績があります。

  • 家電市場調査

※ 最近の案件事例から抜粋