rain

ブラジルFederative Republic of Brazil

ブラジル独立戦争を経て1822年2月18日にポルトガルから独立。帝政、共和政、独裁政、軍政、民主政とさまざまな統治体制を変遷している。約2億人の人口を抱えるブラジルは、南半球最大の人口大国であり、今後約30年間は増加を続けると予想されている。貧富の差は激しいが、世帯所得が10,000US$を超える世帯は、2017年では60%超となっている。
経済面では、2000年代以降は著しい経済発展を遂げているBRICs4ヵ国として注目されていたが、2010年代になると経済が減速、2014年はほぼゼロ成長となり、2015年と2016年には政府が財政状態悪化を背景とした公共料金引き上げの影響でインフレが加速し、マイナス成長に陥るなど乱高下が激しい。
ブラジルと日本の関係は、1895年の日伯修交通商航海条約にまで遡る。その後、1908年には日本からブラジルへの集団移民が行われており、多くの日本人が農業移民としてブラジルへ移り住んだ。こうした影響もあり、ブラジルは日本企業の事業展開先として、非アジア地域では一番人気の国であったが、近年はブラジルの経済不振や政治混乱などから日本企業からの人気が低下している。日本食や和牛の人気は高まりつつあり、高価格でも需要が見込まれている。
ブラジル経済は 2015、16 年の歴史的不況から脱したものの、その回復の足取りは重く、財政の構造問題も何ら解決していない。「社会保障費の抑制」、「利払い費の抑制」、「潜在成長率の引上げ」はいずれも難題であるが、ポピュリズムに流され、構造改革断行による問題解決を先送りし続ければ、ブラジル財政はいずれ破綻する。打ち手として、それぞれ「年金改革」、「インデックス債依存からの脱却」、「貯蓄率引上げやブラジル・コストの解消」などが想定されるが、財政の持続可能性を担保する上では、特に「年金改革」が重要である。
2019 年1月にボウソナロ新政権が発足し、市場はその経済改革への前向きな姿勢に大きな期待を抱いている。年金改革は支給開始年齢の引上げなど国民に痛みを強いるものであり、また、同国議会は多党乱立の構造を有するため、憲法改正を必要とする同改革は、本来相当ハードルが高い。
2017年時点でブラジルの日系企業は686社となっており、自動車、自動車部品、医療機器、外食、小売、電気・電子部品、金融、コンサル、食品、建設、化学品など分野は多岐に渡っている。

地理情報

国 名 ブラジル連邦共和国(ポルトガル語名:República Federativa do Brasil、英語名:Federative Republic of Brazil)
首 都 ブラジリア(ポルトガル語名・英語名:Brasília)
国土面積 851万2,000平方キロメートル(日本の約22.5倍)
地 理 南米大陸の東に位置しており、南米で最も広大な面積を有する。北はフランス領ギアナ、スリナム、ガイアナ、ベネズエラ、コロンビア、南はウルグアイ、アルゼンチン、西はパラグアイ、ボリビア、ペルーの10ヵ国に囲まれている。南米大陸で国境を接していないのはエクアドルとチリの2ヵ国のみ。国土の東側は太平洋に面しており、北部はアマゾン川が流れている。
気 候 国土が広大であるため、気候は熱帯雨林気候から亜熱帯気候まで幅広く、1年は概ね乾季と雨季に分かれる。(国土交通省)
GMTとの時差 ブラジルは3つのタイムゾーンに区分されており、サマータイムを導入している都市もある。
ブラジル時間 -3時間、日本との時差は12時間(日本が正午の時、ブラジル時間は午前0時)
サマータイムはGMT-2時間(11月第1日曜日午前0時~2月第3日曜日午前0時)
アマゾン時間 -4時間、日本との時差は13時間(日本が正午の時、アマゾン時間は前日の午後11時)
サマータイムはGMT-3時間(11月第1日曜日午前0時~2月第3日曜日午前0時)
アクレ時間 -5時間、日本との時差は14時間(日本が正午の時、アクレ時間は前日の午後10時)

基礎統計

人 口 2億850万人(2018年 / IMF)
GDP 1兆8,678億米ドル(2018年 / IMF)
1人当たりGDP 8,959米ドル(2018年 / IMF)
GDP成長率 1.1%(2018年 / IMF)

国民・社会

民 族 欧州系(約48%)、アフリカ系(約8%)、東洋系(約1.1%)、混血(約43%)、先住民(約0.4%)(ブラジル地理統計院、2010年)
言 語 公用語はポルトガル語(ブラジル・ポルトガル語)。
宗 教 国民の約73%がカトリック信者で、プロテスタント15.4%となっている。
通 貨 レアル(real)、補助通貨単位はセンターボ (centavo) 。
識字率 93.2%(2018年、15歳以上 / UNESCO)
最低賃金 ブラジルの最低賃金は、2年前のGDP成長率と1年前の全国消費者物価指数を元に算出されている。2020年の最低賃金は月額1,039レアルとなっている。

政治

政治体制 連邦共和制(大統領制)
元首 ジャイール・メシアス・ボルソナーロ大統領(2019年1月1日就任、1955年3月21日生まれ)
副大統領 ハミルトン・モウラン副大統領(2019年1月1日就任、1953年8月15日生まれ)
行政組織 ブラジルの行政は、22の省で構成されている。
議会制度 ブラジルの議会は二院制で、上院(元老院)と下院(代議院)で構成されている。上院の定数は81議席で、任期は8年。4年ごとに3分の1又は3分の2を改選する。下院の定数は513議席で、州・直轄領・連邦区単位の比例代表制で選出される。任期は4年。
地方行政制度 ブラジルは26の州(エスタード)と1つの連邦直轄区で構成されている。州には、市・郡に相当するムニシピオ(municipio)が5,564存在する。州政府は連邦および市の専権事項とされていない事項について権限を有するが、憲法で多くの事項が連邦政府の専権事項とされている。州政府の首長は州知事であり、住民の直接投票によって選出される。州知事の任期は4年であり、州知事を務めたものは次期の一任期についてのみ再選が認められる。
現在の
政治的状況
2011年に発足したルセーフ政権は、不正会計処理を理由とした大統領弾劾の動きが活発化し、2016年8月末に大統領職を罷免された。2016年8月にテメル政権が発足し、財政健全化、労働制度改革、政治改革・選挙制度見直しが行われていた。
そして2018年10月に実施された大統領選において、労働党フェルナンド・アダジ候補との決選投票でジャイール・メシアス・ボルソナーロ氏が大統領として当選した。同氏は民営化の促進や市場原理の重視といった経済政策を掲げている。

日系企業

日系企業
進出数
日系企業総数(拠点数)は699社(2018年10月1日時点)(外務省「海外在留邦人数調査統計(令和元年版)」)

実 績
株式会社レインはブラジルの調査会社(リサーチ会社)として以下の実績があります。

  • 電池に関する市場調査
  • 自動車ナビゲーションシステム調査