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ジンバブエRepublic of Zimbabwe

ジンバブエは、1980年の独立以降37年間に渡ってムガベ大統領が政権を掌握してきたが、2017年のクーデターにより失脚し、側近のムナンガグワ氏が大統領に就任した。この新政権下で、それまでハイパーインフレが続き問題となっていた財政規律は一段と緩んでしまう。政府は「RTGSドル」という電子マネーの発行を開始(通称ゾラー)し、2019年6月24日、政府はゾラーを法定通貨とすると宣言し、ジンバブエの自国通貨が公式に復活した。当初はこれも米ドルと1対1で交換できると説明されていたのだが、交換比率はなし崩し的に下落し、さらなるインフレと経済混乱を引き起こしている。銀行から各個人が引き出せる金額には上限がある中、干ばつと相まって食料品の価格は高騰しており、人口の約半分(800万人)が飢餓の危機に瀕している。
産業面では、ジンバブエの主要産業は鉱業と農業であり、輸出額の9割を占めている。特に、鉱業においてはクロム鉱とプラチナの埋蔵量は南アフリカに次ぐ世界第2位の規模であり、他に金や白金族、ダイヤモンド、ニッケル等も輸出している。 鉱業、セメント、衣料品、靴などの製造行がGDPの25.1%を占めており、農業は20.3%となっている。しかしながらジンバブエの経済状況は思わしくなく、2019年時点での国際借款は77億ドルに上る。 現政府はこの借款の滞納金だけでも解消するべく、2020年に世銀とアフリカ開発銀行との交渉を始めるとしている。

地理情報

国 名 ジンバブエ共和国(英語名:Republic of Zimbabwe)
首 都 ハラレ(英語名:Harare)
国土面積 39万757平方キロメートル(日本とほぼ同じ)
地 理 アフリカ大陸の南部に位置する内陸国であり、モザンビーク、ザンビア、ボツワナ、南アフリカ共和国に隣接する。ザンビア国境にはヴィクトリア滝がある。地形は高原が大部分を占めているが、東部は山岳地帯となる。
気 候 気候は熱帯性であるが、高地のためやや温暖で湿度も低い。雨季は11月から3月にかけて続くが、東部の高地以外は雨量も少ない。
GMTとの時差 +2時間、日本との時差は7時間(日本が正午の時、ジンバブエは午前5時)

基礎統計

人 口 1,464万人(2018年 / Worldometers)
GDP 210億米ドル(2018年 / IMF)
1人当たりGDP 1,434米ドル(2018年 / IMF)
GDP成長率 3.5%(2018年 / IMF)

国民・社会

民 族 ショナ人が71%、ンデベレ人(16%)、その他のアフリカ系(11%)、残りはヨーロッパ人やアジア人など。
言 語 英語が公用語となっているが、ショナ語、北ンデベレ語などバントゥー諸語が主に使われている。
宗 教 キリスト教と伝統宗教の統合派が50%、キリスト教(25%)、伝統宗教(24%)、その他(1%)。
通 貨 2014年2月より、米ドルや人民元、日本円など9通貨を法定通貨としている。2015年6月に自国通貨であるジンバブエ・ドルは廃止。
識字率 88.7%(2014年、15歳以上 / UNESCO)
最低賃金 産業によって最低賃金は異なり、2019年9月18日より庭師160.00米ドル、家政婦168.48米ドル、保母189.70米ドル、その他は330米ドルに設定。

政治

政治体制 共和制
元首 エマーソン・ムナンガグワ大統領(2017年11月24日就任、1942年9月15日生まれ)
第一副大統領 コンスタンチノ・チウェンガ第一副大統領(2017年12月28日就任、1956年8月25日生まれ)
第二副大統領 ケムボ・モハディ第二副大統領(2017年12月28日就任、1949年11月15日生まれ)
行政組織 ジンバブエの行政は、21の省で構成されている。
議会制度 シンバブエは二院制を採用しており、上院と下院で構成されている。上院の定数は80議席で、60議席は比例代表にて選出される。任期は5年。下院の定数は270議席で、210議席は選挙区選出、60議席は比例代表となっている。任期は5年。
地方行政制度 ジンバブエは、8つの州、及び同レベルの2つの特別市で構成されている。州は中央政府が委任する権限のみを行使することができる。
現在の
政治的状況
2017年11月、ムガベ大統領がムナンガグワ第一副大統領を罷免したことを契機として、国防軍が国営放送局を占拠、ムガベ大統領を軟禁するとともに夫人支持派の閣僚を拘束した。与党ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線はムガベ大統領夫妻及び夫人支持派の閣僚を除名、大統領退陣を要求した。
議会で弾劾手続きが進められる中でムガベ大統領は辞任し、与党の指名を受けたムナンガグワ氏が大統領に就任した。大統領は、疲弊するジンバブエ経済の再生が最優先課題だとし、国内外企業による投資誘致の促進、ビジネス環境の改善、金融セクターの安定化など、経済構造の改革を行う約束をしている。
2018年7月30日、ムナンガグワ大統領就任後初の総選挙(大統領選挙、上下院選挙、地方選挙)が実施された。選挙後、野党MDC同盟支持者の一部と警察が衝突し、死傷者が生じた。同8月3日、ジンバブエ選挙管理委員会はムナンガグワ大統領が得票率50.8%で勝利した旨を発表。同8月26日にムナンガグワ大統領が大統領に再就任した。

日系企業

日系企業
進出数
日系企業総数(拠点数)は4社(2018年10月1日時点)(外務省「海外在留邦人数調査統計(令和元年版)」)