ジンバブエRepublic of Zimbabwe
ジンバブエは1980年の独立以降、37年間にわたってムガベ大統領が政権を掌握してきたが、2017年のクーデターにより失脚し、同年11月21日に側近のムナンガグワ氏が大統領に就任した。新政権下では、さらなるインフレと経済混乱を引き起こしている。銀行から各個人が引き出せる金額には上限があり、干ばつと相まって食料品の価格は高騰、人口の約半分(690万人)が飢餓の危機に瀕している。コレラの大流行、鉱山労働者への人権侵害などが世界でも話題になっている。
植民地時代の影響で反英、反白人感情が強く、CNNやBBCの取材を禁じているほか、白人の持つ農地の強引な国有化、強制収用など政策が行われた。非白人国家である中国や南アフリカと友好関係が深く、両国の影響力が極めて強い。
国土は39万757平方キロメートルで日本とほぼ同じ。アフリカ南部に位置する内陸国で、モザンビーク、ザンビア、ボツワナ、南アフリカ共和国に隣接する。ザンビア国境には有名なヴィクトリア滝があり、観光資源になっている。地形は高原が大部分を占めているが、東部は山岳地帯となる。気候は熱帯性であるが、高地のためやや温暖で湿度も低い。
ジンバブエの主要な輸出産業は鉱業と農業で、輸出額の9割を占める。特に鉱業において、クロム鉱とプラチナ埋蔵量は南アフリカに次ぐ世界第2位の規模であり、他に金や白金属、ダイヤモンド、ニッケル等も輸出している。 農業や鉱業の他にも製造業、建設、電力などの第二次産業がジンバブエの経済を支えている。しかし、ジンバブエの経済状況は思わしくなく、多額の国際借款を抱え、現政府はこの滞納金だけでも解消するべく、世銀とアフリカ開発銀行と交渉している。
地理情報
国 名 | ジンバブエ共和国(英語名:Republic of Zimbabwe) |
---|---|
首 都 | ハラレ(英語名:Harare) |
国土面積 | 39万757平方キロメートル(日本とほぼ同じ) |
地 理 | アフリカ大陸の南部に位置する内陸国であり、モザンビーク、ザンビア、ボツワナ、南アフリカ共和国に隣接する。ザンビア国境にはヴィクトリア滝がある。地形は高原が大部分を占めているが、東部は山岳地帯となる。 |
気 候 | 気候は熱帯性であるが、高地のためやや温暖で湿度も低い。雨季は11月から3月にかけて続くが、東部の高地以外は雨量も少ない。 |
GMTとの時差 | +2時間、日本との時差は7時間(日本が正午の時、ジンバブエは午前5時) |
基礎統計
人 口 | 1,616万人(2023年 / IMF) |
---|---|
GDP | 322億米ドル(2023年 / IMF) |
1人当たりGDP | 1,993米ドル(2023年 / IMF) |
GDP成長率 | 5.31%(2023年 / IMF) |
国民・社会
民 族 | ショナ人が71%、ンデベレ人(16%)、その他のアフリカ系(11%)、残りはヨーロッパ人やアジア人など。 |
---|---|
言 語 | 英語が公用語となっているが、ショナ語、北ンデベレ語などバントゥー諸語が主に使われている。 |
宗 教 | キリスト教と伝統宗教の統合派が50%、キリスト教(25%)、伝統宗教(24%)、その他(1%)。 |
通 貨 | 2014年2月より、米ドルや人民元、日本円など9通貨を法定通貨としている。2015年6月に自国通貨であるジンバブエ・ドルは廃止。 |
識字率 | 88.7%(2014年、15歳以上 / UNESCO) |
政治
政治体制 | 共和制 |
---|---|
行政組織 | ジンバブエの行政は、21の省で構成されている。 |
議会制度 | シンバブエは二院制を採用しており、上院と下院で構成されている。上院の定数は80議席で、60議席は比例代表にて選出される。任期は5年。下院の定数は270議席で、210議席は選挙区選出、60議席は比例代表となっている。任期は5年。 |
地方行政制度 | ジンバブエは、8つの州、及び同レベルの2つの特別市で構成されている。州は中央政府が委任する権限のみを行使することができる。 |
日系企業
日系企業 進出数 |
日系企業総数(拠点数)は4社(2018年10月1日時点)(外務省「海外在留邦人数調査統計(令和元年版)」) |
---|