スリランカDemocratic Socialist Republic of Sri Lanka
仏教国スリランカは、日本にとって歴史的な友好国である。スリランカの国土を構成するセイロン島の北部は平地が多く、南に下るに従い山地が多くなる。国内最高峰のピドゥルタラーガラ山(標高2,524m)を中心にした中央山地が南部の大部分を占め、気候は熱帯性の高温多湿で、モンスーンの影響が大きい。コロンボを含む南西部は、年に2度(4~6月、10~11月)の雨季があるが、東部は11月~3月に雨季を迎える。北部地域は降水量が少ない乾燥地帯となっている。
スリランカは「インド洋の真珠」とも言われる緑豊かな熱帯の島で、面積は北海道の約8割である。主要産業は農業(紅茶産業)と繊維業で、世界遺産が8つあり、観光業も盛んである。1975年にイギリスから独立後、26年間にわたって反政府武装勢力タミル・イーラム解放の虎(LTTE)と政府との内戦が続いた。現在、スリランカは非同盟の立場を維持しつつ、隣国インドとは政治・安全保障上極めて重要な国として良好な関係維持に努めている。
また、経済社会開発の観点から、日本などの先進諸国や東南アジア諸国との関係強化にも力を入れている。経済面においては紛争後の復興需要や経済活性化などにより継続的に成長してきたが、近年、一族による支配や中国をはじめとする海外からの資金依存が続くなか、場当たり的な経済運営が原因となり、経済危機や政情不安に直面している。
2022年には経済危機が深刻化し、抗議デモが全国各地で多発し、当時の大統領は辞任したものの、依然として財政健全化や貧困層救済のための構造改革など問題は山積みである。
地理情報
国 名 | スリランカ民主社会主義共和国(英語名:Democratic Socialist Republic of Sri Lanka) |
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首 都 | スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ(英語名:Sri Jayawardenepura Kotte) |
国土面積 | 6万5,607平方キロメートル(北海道の約0.8倍)(外務省) |
地 理 | スリランカの国土を成すセイロン島は、インド亜大陸南東のインド洋上に位置し、西部はアラビア海、東部はベンガル湾に臨みます。島の北部は平地が多く、南に下るに従い山地が多くなる。スリランカ最高峰のピドゥルタラーガラ山(標高2,524メートル)を中心にした中央山地が南部の大きな面積を占め、これがスリランカの気候風土に多くの影響を及ぼしている。(スリランカ観光情報局) |
気 候 | 熱帯性の高温多湿で、モンスーン(季節風)の影響を大きく受ける。コロンボを含む南西部は、南西からのモンスーンの影響を受けて、年に2度(4~6月、10~11月)の雨季がある。国土の反対側の東部は、北東からのモンスーンの影響により11月~3月に雨季を迎える。北部地域は全体的に降水量が少ない乾燥地帯となっている。(スリランカ観光情報局) |
GMTとの時差 | +5.5時間、日本との時差は3.5時間(日本の正午はスリランカの午前8時半) |
基礎統計
人 口 | 2,200万人(2023年 / IMF) |
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GDP | 771億米ドル(2023年 / IMF) |
1人当たりGDP | 3,474米ドル(2023年 / IMF) |
GDP成長率 | -3.8%(2023年 / IMF) |
国民・社会
民 族 | シンハラ人(74.9%)、タミル人(15.3%)、スリランカ・ムーア人(9.3%)(一部地域を除く値)(外務省) |
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言 語 | 公用語(シンハラ語、タミル語)、連結語(英語)(外務省) |
宗 教 | 仏教徒(70.1%),ヒンドゥ教徒(12.6%),イスラム教徒(9.7%),キリスト教徒(7.6%)(一部地域を除く値)(外務省) |
通 貨 | スリランカ・ルピー、国際通貨コード はLKR。補助単位はセント。1ルピーが100セント。 |
識字率 | 91.9%(2017年、15歳以上 / UNESCO) |
政治
政治体制 | 共和制 |
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行政組織 | 大統領、首相のもと50省 地方行政は9州(州議会あり)と25県(国際労働財団) |
議会制度 | 一院制(定数225議席) |
地方行政制度 | 大統領、首相のもと50省 地方行政は9州(州議会あり)と25県(国際労働財団)9州は西部州、中部州、北中部州、北部州、東部州、北西部州、南部州、ウバ州、サバラガムワ州。 |
日系企業
日系企業 進出数 |
日系企業総数(拠点数)は92社(2018年10月1日時点)(外務省「海外在留邦人数調査統計(令和元年版)」) |
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実 績
株式会社レインはスリランカの調査会社(リサーチ会社)として以下の実績があります。
※ 最近の案件事例から抜粋