インドIndia

インドは民主主義、成長、公平を中核とする、複数の州と連邦直轄領の結合体である。起源は、紀元前2世紀のインダス文明に代表される先史時代に始まる。地域には、マガダ国やムガル帝国等、数多くの帝国が存在した。200年近くにわたるイギリスの植民地支配を受けた後の1947年、インドと東西パキスタンに分かれ、インド共和国として独立した。
広大な国土を持つインドの気候は、同じ時期でも北インド平野では45度に達していてもヒマラヤ峠では積雪があるなど、地域により大きく異なる。夏は内陸部で40度、海岸部で30度、タール砂漠で45度を超える暑さとなる。雨期はインド全土に及び、ムンバイのある西海岸では雨期には豪雨により洪水が発生する。
14億人以上の人口を擁し、2023年に中国を抜いて人口世界1位となった。国連によると、インドの「人口ボーナス期」は2040年まで続く見通しで、全人口の5割強が30歳以下のため潤沢な労働力がある。また、急速に中間層も拡大している。第3次産業の成長が著しく、研究開発(R&D)への投資が税制優遇されていることから、IT大国としての地位を確立しており、優秀な人材も多数輩出している。現在、隣国のパキスタンは両国とも核を保有しているが、カシミール地方をめぐり、テロや空爆が起こり緊張が続いている。
独立後のインドは、社会経済の成長のため農業を始めとする主産業や、経済ネットワークを国が統制する社会主義的な手法を選んだ。しかし、経済発展の実現は困難であり、1980〜90年代には深刻な経済危機を経験した。その後は自由経済体制に転換し、経済改革政策を推進した。主な柱は、産業ライセンス規制緩和、外資積極活用、貿易制度改革、為替切り下げと変動相場制移行で、その後の急速な経済成長の基礎が築かれた。
インド進出のメリットとしては、国内で英語が広く浸透していることが挙げられるが、一方、国土が広大であり、文化や言語が多様であるため、商品・サービスをインド全域に事業展開するには販促活動のローカライズ化が必要になる。また、ほかにインド進出のネックになり得る要素として、古代からのカースト制による共同体主義、まだ未開発である鉄道、道路、水道などのインフラが挙げられる。
地理情報
国 名 | インド(英語名:India) |
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首 都 | ニューデリー(英語名:New Delhi) |
国土面積 | 3,287,263平方キロメートル(日本の約8.8倍) |
地 理 | インドはパキスタンと中国、ネパール、ブータン、バングラデシュ、ミャンマー、スリランカ、モルディブ、インドネシアと国境を接している。国内最大の大河ガンジス川が流れ、アラビア海とベンガル湾の二つの海湾に挟まれている。 |
気 候 | 広大な国土をもつインドの気候は、同じ時期でも北インド平野では45度に達していてもヒマラヤ峠では積雪があるなど、地域により大きく異なる。季節は冬(1月~2月)、夏(3月~5月)、季節風(モンスーン)による雨期(6月~9月)、モンスーン明け(ポスト・モンスーン)(10月~12月)の4つの季節に大別される。夏は内陸部で40度、海岸部で30度、タール砂漠で45度を超える暑さとなる。雨期はインド全土に及び、ムンバイのある西海岸では雨期には豪雨により洪水が発生する。 |
GMTとの時差 | +5.5時間、日本との時差は3.5時間(日本の正午はインドの午前8時半) |
基礎統計
人 口 | 14億2,862万人(2023年 / IMF) |
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GDP | 3兆5,720億米ドル(2023年 / IMF) |
1人当たりGDP | 2,500米ドル(2023年 / IMF) |
GDP成長率 | 7.83%(2023年 / IMF) |
国民・社会
民 族 | インド・アーリヤ族、ドラビダ族、モンゴロイド族など(外務省) |
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言 語 | 連邦公用語はヒンディー語、他に憲法で公認されている州の言語が21(外務省) |
宗 教 | ヒンズー教(80.5%)、イスラム教(13.4%)、キリスト教(2.3%)、シク教(1.9%)、 仏教(0.8%)、ジャイナ教(0.4%)(外務省) |
通 貨 | インド・ルピー(India Rupee) |
識字率 | 74.4%(2018年、15歳以上 / UNESCO) |
政治
政治体制 | 共和制 |
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行政組織 | インドの行政組織は閣外大臣も含め、77の省から構成されている。(2018年12月時点) |
議会制度 | インドの議会制度は二院制であり、連邦議会は上院・州会議(ラジャ・サバー)と 下院・人民会議(ロク・サバー) で構成されている。上院は定数 245名で任期6年、下院は定数 545名で任期5年となっている。 |
地方行政制度 | インド憲法は、中央政府、州政府、地方自治体の3つの行政階層を定めているが、それぞれの州が独立した政府として存在しており、29の州と7つの連邦直轄領がある。また、都市部と農村部にはそれぞれ異なる制度が導入されており、農村部自治体は県・郡・村の3層構造をとっている。 |
日系企業
日系企業 進出数 |
日系企業総数(拠点数)は5,102社(2018年10月1日時点)(外務省「海外在留邦人数調査統計(令和元年版)」) |
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実 績
株式会社レインはインドの調査会社(リサーチ会社)として以下の実績があります。
※ 最近の案件事例から抜粋